2007年 10月 28日
Michelangelo The Creation of Adam 部屋を片付けていたら出てきたこのリプリント。 ずっと昔に買ったのだった。 右の手が神で、左の手が創造されたアダム。 意思のある右手と、受身に流れる左手、ということであろう。 左手の感じが好きで、これを買ったのだった、そういえば。飾ってなかったけど。笑 右左の概念というのは結構面白い。 子供が左右の概念を獲得するのは、児童心理学者によるとだいたい10歳頃とか。 結構遅いなぁという印象。 自分との関係のみから左右を言うことができるのは5歳くらいかららしいけど、例えば他人の右足はどっちか?とかいう質問には多くの子供が混乱するらしい。例えば私が、5歳の子供の正面に立って、どっちの足が私の右足か?と質問すると、子供は、私の左足を指す(対面しているので、子供にとってはそちらが右)らしい。 自分にとっての左右という概念を獲得した後、子供はもう少し社会化して、自分の見ている左右が、必ずしも他人の左右ではないということが分かってくる。そして、自分の足の左右と他人の足の左右も区別できるようになる。つまり、左右というのが物同士の関係上の性質であって、そのもの自体の性質ではないことを認識できるようになるのが、10歳くらい(左右という概念に関しては)ということなんだろう。私は強度の右利きなので、左右に関して特に混乱することはないが、大人になっても左右に関して(少なくとも、しばしば、というレベルで)混乱する人は10%くらいいるらしい。割と高いね。特に左利きの人は混乱しやすいらしい。たまに、両手共に器用な人がいるけど(もともと左利きだったけど、右に矯正された人とか)、そういう人は混乱しやすいのかもしれない。 左右というのは、よく考えると、利き手なしには、案外あやふやな概念である。そういえば、私の友達でとても方向音痴の人がいて、運転していて、「右に曲がって」っていっても左に曲がっちゃう人がいるんだけど、彼もやはり左右という概念に混乱しているのかもしれないなぁ。。。 どうでもいいけど、私は、こういう 概念の獲得 みたいなことについて考えるのが割と好きである。笑 人間の、生物としてのポテンシャルを感じるからかもしれない。
by lyn1080flatspin
| 2007-10-28 09:03
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